SST年長クラスでは、「春をさがそう!」をテーマに五感を働かせて
春の訪れを体中で感じました。まずは、みんなで春さがしに出発!
公園や道で、様々な春を見つけ音やにおいで表現しました。目を閉じ
ながら聴覚と嗅覚を最大に使ってみると、普段はじっくりと味わうことの
できない世界を発見。さらに、ボトルを使って「たんぽぽのドライフラ
ワー」作りに挑戦。花から綿毛になるまでの変化を観察することで、
人間の力が及ばない、自然の神秘にドキドキわくわく胸を弾ませて
いました。最後は、「葉っぱ」。いつもとは違う視点で見てみよう!と、
葉脈と子どもたちの欠陥を見比べることに。葉っぱもぼくもわたしも
生きているんだ!と気付いたとき、感動と共に思いやりの気持ちが
生まれるのです。葉脈標本を実験の中で作ることで、心と頭にしっかり
と刻むことができたでしょう。

 SSTでは、毎月一つのテーマを取り上げ、一つの視点からではなく
理科、算数、国語などの様々な視点から取り組むことで、子どもたち
の視野を広げ、多角的に物事を捉える力を磨いていきます。

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 今年初めてのCOSMOSは、兵庫県宝塚市周辺を舞台に「2014年最初の
冒険」をテーマに出発!

 1日目は、約30年前に廃線となった線路をトレッキング。穏やかに流れる
川沿いを、川のせせらぎと共に友だちとおしゃべりしたり、道に顔を出して
いる枕木を踏みながら過去の線路を想像したりしました。途中では真っ暗
のトンネルも出現し、普段の生活ではなかなか時間をとって出来ないことを
ゆっくり流れる時の中で楽しみました。そんな中、旅人へ自然と子どもたち
から「こんにちは!」と。子どもたちの元気なあいさつに、彼らも笑顔で返
してくれ、時には話しかけてくれたり、これもまたトレッキングの醍醐味。

 夜には、2日目の能勢電探検に向けて時刻表を片手に作戦会議がスター
ト。学校など人数が多いと誰かの影にかくれてしまうということも。しか
し、COSMOSならでは少人数での班行動のため、一人ひとりが「ぼくが!」
「わたしが頑張らなくちゃ!」と主体性を持って取り組む姿がそこにありま
す。中には、意見が分かれる班も。しかし、そこは直ぐに大人が入るので
はなく、様子をしっかり見守っていると、子どもたち自身で仲直り。意外に
そんな班の方が、結束力が強くなるものです。いよいよ能勢電探検当日、
今まで友だちだった子もCOSMOSで出会った子もみんなで力を合せて、謎
を解きながら時間内にゴールである妙見口駅に辿り着けるよう冒険に出
発!最初は、先に走っていってしまう子がいたり、よそ見をして遅れてしま
ったり。しかし、徐々に、
「みんなこっちだよ!」
「切符を落とさないように、集めておくね!」
「大丈夫?」
と自分だけでなく、周りに目がいくようになり、互いにかけ合う言葉に変化
が。大人がこうしなさい、ああしなさいと言うよりも、子どもたち自身で気
付くことが大切であり、それは自分たちの経験から学ぶことなのです。同
じ釜の飯を食べた仲間、一晩共にした仲間だからこそ相手を思いやる気持ち
も自然と生まれるのではと感じます。

 COSMOSでは、そこにあるものをそのまま提供するのではなく、その
フィールドを活かして子どもたちの可能性を引き出せるようなアクティビ
ティをオリジナルで考え企画しています。こんなことを感じてほしい、経験
してほしい、伝えたいというスタッフの想いを込めたものを、2014年度
も子どもたちにとどけます。

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 SSK小2では、二カ月プログラムとして昨年は「人種差別」について
行いましたが、今年は「環境問題」について子どもたちと学びました。

 最初に『ゾウの森とポテトチップス』という本を目にした子どもたちは、
「ゾウとポテトチップス?」といった感じで不思議がる子がたくさんいまし
た。当然ゾウとポテトチップスは結び付く言葉ではありません。しかし、
まさしくこれが人間と動物の今の関係なのかもしれません。人間の行動
一つひとつが他の命に繋がっているはずなのに、それに気付けていな
い。子どもたちも私たちスタッフも私達の生活といのちの繋がりを感じた
二カ月が始まりました。

このお話の最後は、特に解決策があって終わるわけではなく、
  『ぼくたちの生活にあるものは、たくさんの命を犠牲にして作られた
  ものであふれています。そう思うと、少しも無駄にはできません。
  ボルネオ島で、今何が起きているのか、地球で起きているのか、
  ぼくはゾウにおそわり、知ることができました。ぼくは、手だてを
  うつための一歩を踏み出しました。その最初の一歩は、
  「知る」ことから始まるのです』
という文章で終わっています。


 大人からしたらある程度予測がつくことかもしれませんが、子どもたちに
とっては、自分達が食べているもの、使っているものが、そんなつもりが
全くなくてもゾウを苦しめていることに驚き、同時に衝撃を受けた様子。
そして、その思いこそが物語の少年のように“最初の一歩”を踏み出すこと
へと心を動かしたのかもしれません。子どもたちから、「もっと知りたい」
と自然に声が上がりました。

 シーガルのフリースペースの壁一面に“動物かんきょう会議”という会議場
を設け、そこで動物たちに何が起きているのか、話し合いを行うことに。
そして、ゾウ以外にも苦しんでいる、困っている生き物について調べ学習を
行いました。

 絶滅危惧種とされているホッキョクグマ、クロマグロ、ジュゴン、カバ、
ラッコ、アムールヒョウ、トラ、オランウータンなどについて、今何が起き
ているのかを調べていくと、資料には当然事実が述べられているだけで動物
の気持ちなど書かれていないのですが、自然に「苦しい」「悲しい」「痛い
よ」「どうしてそんなことをするの?」「殺さないで」「人間さん分か
って!」と動物の気持ちが子どもたちから出てきたのです。なりきって考え
るからこそ、見えること。動物たちの心をほんの少しかもしれませんが、感
じることができ、何が起きているのか見ることができたのではないかと思い
ます。

 最後は、個々としての意見を会議で発表することに。思い思いに二カ月間
行ってきたことを振り返り、話してくれました。出来ることからやると言っ
て、シャンプーを5プッシュを2プッシュに減らしているという子、コンビ
ニで割り箸はいらないと言っているという子、車を乗るのではなく自転車で
行けるところはいくようにしていたり、パーム油が使われていないかお菓子
の裏を見たり、子どもたちなりの「出来ること」を見つけて実践してくれて
いました。そして、最後に多くの子どもから出た言葉は、友達に話す、家族
に伝える、どうしたらいいか分からないけどたくさんの人に伝えたいなど
“伝えたい”という言葉でした。

 きっと子どもたちは大きな最初の一歩を踏み出せたのではないかと思いま
す。繋がりを感じることで、そこに“感謝”や“愛情”が生まれるもの。子ども
たちの心にも生まれたからこそ、“伝えたい”という気持ちになったのかと
思います。

 実は、今回の二カ月プログラムは、最後どうなるのかスタッフも最初は
まったくイメージがない状態ではじまりました。正直、子どもたちが何を
どう感じるのか分からなかったのです。しかし、ちゃんと子どもたちなりに
受け取ってくれた形がこの終わりだと思います。「知る」ことだけでなく、
そこから「考え」、そして「行動」することで、本当に大切なことが見えて
くるのかもしれません。

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 今年からシーガルスクールでもウィンタースクールを開催!SSKでは、
レギュラーコースの一日完結講座で、物語を題材に読解しディスカッション
しました。大切な友達とケンカしてしまって、どうやって仲直りするの
か・・・自分勝手な人間の行動から、優しさとは何か・・・。冬の寒さも
吹き飛ばしてしまうほど、子どもたちは元気に手をあげて意見を言って
くれました。大切なことと分かっていても、なかなか普段の生活では考え
たり、意見を述べたりする機会は少ないもの。しかし、じっくり時間をとっ
て考えることで、子どもたちの心にしっかりと刻まれていくのです。
 そして作文倶楽部では、『もし太陽がおならをしたら?』『12ヶ月のゆ
うびん屋さん』というテーマで作文に挑戦。まずは、太陽の周りにどんな星
があるのか天体の勉強からスタート。徐々にエンジンがかかってきたころ
に、「太陽がおならをしたら、どんな音なのかな?」と聞くと、子どもたち
は大盛り上がり!音だけでなく、おならによって他の天体にもアクシデント
が!!あっという間に物語が出来あがってしまいました。

  年末の忙しい時期にも関わらず、多くの子どもたちが参加してくれシー
ガルスクールの2013年を子どもたちの笑顔で締めくくることができまし
た。

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 シーガルスクールの科学実験教室キッズラボでは、いつもの実験室だけ
では物足りない、最先端の研究が知りたいという子どもたちの声にこたえる
ために 、年に一度の特別企画「飛び出せキッズラボ」を実施しました!

 今回は、先日 TV でも取り上げられた愛知工業大学のロボットを専門に
研究している研究室を訪問し、二足歩行ロボットの開発について、またロボ
ットの仕組みについて講義を受けました。”ロボット”というものに対して、
漠然としたイメージしかなかった子どもたちでしたが、ロボットにも用途に
よって様々な 種類があること、さらに内部の仕組みについて知ることで、
ロボットに釘付け。さらに、自分たちの手でロボットを組み立てることで、
歯車のひとつ一つの仕組み、どのようにして動くのかなど学ぶことができ
ました。帰りの電車では、作り上げたロボットにさらにアレンジを加え、改
良 しようとする姿が。そこには、大人顔負けの小さな研究者の姿があり
ました。

  科学実験教室キッズラボでは、単に「実験を楽しむ」ということだけでは
なく、本来子どもたちが持つ好奇心を引き出し、自ら疑問を持ち考えられる
”科学的視点”を養い、目先のことだけでなく、子どもたちの将来に役立つ
大きな力を身につけていきます。これからも様々なかたちで、子どもたちの
心にアプローチしていきます。 

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今年もシーガルスクールの夏がやってきました!
シーガルスクールの夏は、いつも”ドキドキ・わくわく”がいっぱい!

 ただ書くだけじゃない!今年は、作っちゃえ!ということで、 今年の読書
感想文では、各学年「作る」ことに挑戦しました。低学年は『オリジナル 植
木鉢』、中学年は『本に出てくるクッキー作り』、高学年は『有松絞り』。
物語の主人公の様に、自分も体験することで”生きた言葉”で書き綴った
感想文を書き上げることができました。

  実験教室キッズラボ サマーセミナーでは、『科学捜査班』と捜査員にな
りきり、科学の力を利用して、犯人を探し出しました。実際に血液痕を調べ
るルミノール反応や、指紋検出など本格的捜査に挑戦し、科学の力がど
のように使われているのか体験し、知ることができました。シーガルに小さ
な捜査員がいっぱいでした。

  夏の一大ビックイベントでもある、COSMOS夏のキャンプ!今年は、
『ぼくらの秘密基地大作戦』をテーマに、林業体験をして切り倒した木を
使い、自分たちだけの秘密基地作りに挑戦しました。林業体験では、見上
げる程の大木をみんなの力で切り倒し、丸太を持ち上げる姿は本当に
頼もしく感じました。また、秘密基地作りでは「ハサミと8mのロープ」の
みを渡され、頭を使い大人が予想もしないような秘密基地を作り上げるこ
とが できました。そして、最後は作り上げた秘密基地で思い思いのことを
して過ごしました。忘れられない素敵な思い出になったことでしょう。

  この他にも好評の作文倶楽部×実験教室キッズラボとのコラボイベント
や、今年からスタートしたCOSMOS FARMER'S CLUBでは地産地消につい
ての調べ学習、音楽を聴いてイメージするとで想像力を磨く作文倶楽部 イ
ベント、読解力を鍛えるための近道である音読を楽しむ音読倶楽部。

  今年の夏もシーガルスクールは、子どもたちの元気な声と笑顔で
いっぱいでした。


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 シーガルスクールの SSK クラスの国語では、 1 年に一度ディベートに取
り 組でいます。

 実はこのディベート、欧米諸国では個人の独立と尊厳をつちかうことに役
立つと考えられ、盛んに行われているのです。子どもたちは、自分の主張
や希望、否定や肯定を言語化することの大切さを教えられているのです。
しか し、日本の小学校ではディベートトレーニングを高学年になって一年に
一度行えば良い方であり、少ないのが現状です。

 シーガルスクールのディベートでは、各学年で目標を立てディベートに取
り組みました。その中でも 3 年生は最後のディベートということもあり、
子どもたちだけで話し合う場を多く設け、より深く考える時間をたくさん
作りま し た。 まだまだ視野の狭い子どもたちにとって他の意見にふれる
こと、より多く の意見を吸収することはとても大事なこと。その機会として
ディ ベート 大き な役割を持っています。

 今回 3 年生では、普段何気なく感じている疑問や、身近にある問題を
思い 浮かべてもらい、それを題材に話し合っていこうとみんなの考えを持
ち寄り ました。あるクラスで出た題材は“野生の動物と動物園の動物、
どちらが 幸せか?”というもの。話し合いをする前は全員一致で“動物園
の動物の方が幸せ”という意見に…。理由は「敵に襲われる心配がない」
「餌を自分で取りに行く必要がない」「毎日世話してもらえる」というもの
でした。では本当にそれが動物にとって幸せなことなのでしょうか。野生
の動物幸せではないのでしょうか。野生の動物、動物園の動物、双方の
立場に立ってもう一度それぞれの良いところ・良くないところをグループに
分かれて意見を出し合ってもらうことになりました。

  「野生の動物は自分で好きな食べ物を取りに行くことができるよ」
  「でも、いつも簡単に餌が手に入るわけじゃないんじゃないかな」
  「動物園の動物は周りに敵がいないから安全に暮らせるよ」
  「でも、檻の中より自由に走り回れる方が動物にとっては幸せかも」

  このように、各グループとも白熱した話し合いに…。最初は全員が「動
物 園の動物の方が幸せだ」と主張していたのが、話し合いの最後には
「や っぱり野生の動物の方が幸せだ」と主張する子どもも現れました。
話し合 いの中でもう一度本当の幸せについて深く考え、いろいろな意見
に耳を 傾けた結果でしょう。

 こうして 1 つの物事を多角的に見ていくことで、子どもたちは固定概念と
いう壁を取り払い、考えの幅を広げ、世界を広げていきます。 SSK の授業
では、普段の授業でもプチディベートを取り入れて、さらに多くの意見にふ
れられるよう働きかけています。

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 少人数型野外活動として COSMOS FARMER'S CLUB が誕生!

 舞台は愛知県豊田市にある西村自然農園。子どもたちを待っていたのは
いつも 自分たちが生活している便利な環境とはかけ離れた“何も ない”
場所でした。その 日食べるものを採りに行くためにかごを持った 子どもた
ちですが、子どもたちの目の 前に広がっていたのは見渡す限 りのただの
野原。 「どこに食べ物があるの!?」 と 思わず聞く子どもた ちに…「たん
ぽぽがたくさん生えているわね。今日はたんぽぽ の天ぷ らを食べましょ
う。」農園の方のその言葉にみんなびっくり!たんぽぽが 食べられるもの
だなんて初めて知ったのです。「これはお味噌汁に入れ ましょう。」 と言
わ れて摘んだのは咲く前の菜の花。「よもぎはこうやって 採るといいわ
よ。」 教え てもらった採り方に挑戦するも、これがなかなか 難しい…。
「これ、 かじってみてごら ん。青リンゴの味がするのよ。」初め て見た植
物を不思 議そうに眺めながら一口かじ ってみると、子どもの顔 は自然と
笑顔に。 「本当だ!甘くておいしい!先生もかじっ てみてよ!」 今まで
ただの雑草 だと思っていた植物たちがきらきら輝き始め、少し前 まで子
どもたちにとっ て“何もない”場所だった野原が、たちまち“何でも ある”
場所に 大変身し たのです。

 知らないことがたくさんある、それは決して悪いことではありません。た
だ、 知らない からいいやではなく、知りたいという気持ちを持ち続けてほ
しい と私たちは思います。 それが、これからの子どもたちの成長につな
がる と信じているからです。今回参加し てくれた子どもたちはきっと“知
る楽し さ”に気付いてくれたはずです。

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「ひさかたの 光のどけき 春の日に
                しづ心なく 花の散るらむ   紀友則」

 作文倶楽部二年生では、一年かけて授業の最初に百人一首に取り組み
ます。最初は、耳慣れない言葉に読むだけで精一杯だった子どもたちも
一言一言に興味を持ちはじめ、「17」という短い文字の中にどんな想い、
情景が込められているのか気になり出してきます。

 この百人一首ですが、一見授業の単なるウォーミングアップの様ですが、
実はこれも大切な国語力の基礎づくり。古典は、文法を含む本格的な学習
を中学校からスタートしますが、その前に百人一首に取り組む中で古典に
親しんでおくことは大切なのです。そして、意味が完全に分からなくても暗
記していれば、和歌のリズムを楽しんだり、係り結びなど独特な助詞や助動
詞の表現などが自然と頭に入ってくるのです。さらに、決まった言葉で季節
を感じさせる手法が用いられている百人一首なので、花鳥風月や四季、和の
情緒に触れる機会となります。また、歌い手にも注目。歴史上に出てくる有
名な人が多く歌を歌っており、歌を覚えるだけでなく、歴史の世界へと広げ
て4 いくのです。

 作文倶楽部の一年かけての課題。「今日は、これとこれを覚えたよ!」
と 嬉しそうに話してくれる様子を見ていると、国語力もですが、一生懸命何
かに 取り組み楽しむ心が大切であり、そこから学びが生まれるのだと感じ
ます。

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 今年度最初のキッズラボ×作文倶楽部コラボイベントを実施しました。
今回は、「ぼくの名前はCO2〜ドライアイスにすんでいます〜」と題し、
ドライアイスを用いて 二酸化炭素について実験を行いました。二酸化
炭素は、人間が呼吸するときに排出する気体。 排出するから不要な
役立 たず?そうではありません。実は、二酸化炭素だってすごいんだよ!
と 実験を通して、物を燃やす力がないこと、空気より重いこと、気体に
なると体積が750倍になること などを学びました。
 コラボイベントの醍 醐味 、その感動を胸に次は作文です。今回は、
子どもたち一人ひとりがCO2になりきり「自己紹介文」として書き上げる
ことができました。
 息を出しながら、「CO2です!こんにちは」と元気良く挨拶している
声が聞こえました。